
ボトックス膀胱壁内注入療法
ボトックス膀胱壁内注入療法
「ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法」は軟性膀胱鏡(痛みの少ない柔らかいカメラ)を用いて膀胱の壁内(筋肉)にボツリヌス毒素を注射する治療です。当院では膀胱局所麻酔(麻酔薬の膀胱内注入)後、膀胱の筋肉に細い針でボツリヌス毒素を100単位、20箇所に分けて注入します。
手術時間は20~30分程度です。
過活動膀胱による急に漏れそうになる頻尿や尿失禁の治療として、抗コリン薬やβ3アドレナリン受容体作動薬などの薬物療法を6か月以上行っても効果が不十分であったり、口渇、便秘、尿が出づらくなる、などの副作用のため飲み薬を継続できない場合には治療をお勧めしています。 (※但し、男性で前立腺肥大症による排尿障害がある方は行っておりません。)
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事前に膀胱鏡で膀胱内に膀胱炎や膀胱がん、結石がないか等を検査します
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麻酔薬(2%キシロカイン)を膀胱内に注入し15分待ちます
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膀胱内に内視鏡を挿入します
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細い針で20か所にボトックス®を膀胱内に注射します
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手術後に血尿がないか確認し終了です
効果は通常、治療後2~3日であらわれ、4~8ヵ月にわたって持続します (効果の程度や持続期間には個人差があります)。1日の尿漏れの回数は平均で3.6回、27%(約4人に1人)は尿漏れが止まります。効果が不十分な場合、または薬の効果が弱まり症状が再発した場合は、前回投与より3ヶ月経っていれば再投与を考慮します。
国内で行われた臨床試験では、尿が出しにくくなる排尿困難を起こした人は9%、尿路感染が9%、尿閉が5%で見られています。前立腺肥大症のある男性以外では排尿障害をきたすことはまれです。